LESSON 0011 ・ 文法

文法:お知らせは、やわらかく命令してくる

will need to が義務に見えへんかった所をほどく

所要 約20分 ・ ミッション目標1「TOEIC 800点」 ・ 目次

今日のゴール「読み手は何をするのか」を語で決める

前回は8/13。中身を分けて見たら、+−の考え方は入ってることが分かった。−の5つの形のうち3つは全問正解で、落ちたのは1つの形だけや。

#−の形出した問題結果
1費用がかかるsg11/1
2条件が増えるsg3(must be approved)1/1
3選べる幅が狭まるsg61/1
4手間が増えるsg5・mx1(どっちも will need to)0/2

上の3つは、どれも読み手は受け身や。料金を課される、承認が要る、席が限られる。やられる側やから「損や」と分かりやすい。4番だけがちがう。読み手が自分で動く形で、文の見た目が「ただの案内」になる。

そしてもう1つ、はっきりした差が出てる。

#表現習った訳結果
1must be approved〜ねばならない○ 義務と分かった
2will need to submit〜する必要があるでしょう✕
3will need to reserve〜する必要があるでしょう✕

今日の一文:TOEIC のお知らせは must をほとんど使わん。きついから。代わりに、やわらかい言い方で同じことを命令してくる。

前回「わからない」は1回も押してへん。5問とも自信を持って選んで外してる。これは手順は踏めてるという意味や。足りてへんのは手順やなくて、どの語が「せなあかん」を表すかという知識の方。今日はそこだけ渡す。

1 仕組みお知らせの文は、3つの箱のどれかに入る

社内のお知らせ・案内・規約は、結局このうちのどれかを言うてる。そして箱が決まれば+−も自動で決まる。

#箱読み手にとって+−
1せなあかんやることが増える−
2してもええできることが増える+
3したらあかんできることが減る−

箱を決めるのは助動詞と定型表現や。ここを覚えたら、文の中身を細かく読まんでも+−が出る。

1 せなあかん(−) ── 直訳はやわらかいが、実質は命令

#表現直訳実際
1will need to ...〜する必要があるでしょう〜してください
2are required to ...〜するよう求められる〜せなあかん
3are asked to ...〜するようお願いされる〜してください(断れん)
4should ...〜すべき〜してください
5be sure to .../Please ...必ず〜/どうぞ〜〜してください
6must .../have to ...〜ねばならない〜せなあかん(規則・安全の話で出る)

1〜5は日本語に訳すとお願いに見える。でもお知らせに書いてある時点で、やらん選択肢はない。全部「せなあかん」の箱や。

2 してもええ(+) ── やらんでもええのが特徴

#表現意味
1may ...〜してもよい(許可)
2can now ...〜できるようになった
3are welcome to ...遠慮なく〜してええ
4are encouraged to ...〜するのを勧める(義務やない)
5are eligible for ...〜の対象になる(資格がある)

いちばん大事なんが may や。学校では「〜かもしれない」で習うけど、お知らせの may はほぼ許可で「〜してもええ」や。前回の sg4 Payment may now be made in three monthly installments. は「3回の分割払いができるようになった」で、払い方が増えた=+やった。
may の後ろに動詞の原形が来てたら許可、may be + 過去分詞 も許可の受け身や。

3 したらあかん(−)

#表現意味
1may not ...〜したらあかん(許可の否定)
2are not permitted / allowed許可されてへん
3is prohibited禁止されてる
4No + 名詞(No food or drinks)〜禁止

見分けで1つだけ気をつける所がある。are asked to(お願い=実質は義務)と are encouraged to(勧め=やらんでもええ)は、形がよう似てるのに箱がちがう。ask は「やってくれ」、encourage は「やったらええんちゃう」や。

2 練習①どの箱に入る文か(5問)

お知らせの中の1文を読んで、読み手にとってどれかを選んで。カッコの中の+−も一緒に見といて。

1All visitors will need to wear a badge while in the building.

せなあかん(−)。will need to wear=名札を着けてください。前回2回とも落ちたのがこの形や。
「必要があるでしょう」という訳につられると、ただの案内に見える。でも建物に入る全員に向けて書いてある時点で、着けん選択肢はない。やることが1つ増えてるから−や。

2Members may bring one guest to the Saturday class at no charge.

してもええ(+)。may bring=連れてきてええ(許可)。「連れてくるかもしれない」やない。
決め手が2つある。①may の後ろが動詞の原形 bring ②at no charge(無料)は+の目印。連れていかんでも何も起きひんのが「してもええ」の箱の特徴や。

3Personal items are not permitted in the laboratory.

したらあかん(−)。are not permitted=持ち込み禁止。
これも−やけど、1番とは中身がちがう。1番はやることが増える、3番はできることが減る。どっちも読み手には負担やから、つなぎ言葉を選ぶときは同じ−として扱ってええ。

4Staff are asked to submit their equipment requests by Friday.

せなあかん(−)。are asked to は直訳すると「お願いされてる」で、断れそうに見える。でも締め切り(by Friday)が付いてる時点でお願いやない。
お知らせの中の「お願い」は、ほぼ全部この箱に入る。We ask that .../We would appreciate it if ... も同じや。

5Employees are encouraged to attend the Thursday workshop.

してもええ(+)。are encouraged to=参加を勧めてる。勧めであって義務やない。締め切りも罰も書いてへん。

4番と見比べてな。形はそっくりやけど箱がちがう。

#表現中身箱
1are asked toやってくれ(頼んでる)せなあかん(−)
2are encouraged toやったらええで(勧めてる)してもええ(+)

TOEIC はこの2つを同じ文書の中に並べて出してくる。設問が「社員は何をするよう求められてるか」なら、答えは ask の側や。

3 練習②箱を決めてから、つなぎ言葉(3問)

ここからは前回の続き。箱 → +− → 関係 → 語の順で決めて。

前回の教材に抜けがあった。「−→− なら足し算」とルールには書いてあるのに、その形の問題を一度も出してへんかった。今日の2番・3番がそれや。どっちも−→−やのに答えがちがうから、判定テスト2つ(「したがって」置き換え/前の文だけで予測できるか)で分けて。

1The library's new catalog is now available in three languages. ______, users will need to create an account before borrowing any materials.

However。前は「3か国語で使えるようになった」=+。後ろは will need to create an account=せなあかんの箱=−。向きが変わるからひっくり返す。
In addition を選びたなったら、後ろを「便利になった話の2つ目」と読んでるということや。アカウント作成は読み手の作業で、サービスの追加やない。
Therefore は判定テストで落ちる。「3か国語になった。したがってアカウントが要る」は変やし(テスト1✕)、前の文から「アカウントが要る」は予測できへん(テスト2✕)。

2Visitors will need to sign in at the front desk. ______, they are asked to wear a visitor badge at all times.

In addition。前も後ろも「せなあかん」の箱で、どっちも−。向きが同じやから足し算や。

ここが今日の山場や。−やから However、ではない。見るのは+−そのものやなくて、前と後ろで向きが変わったかどうか。負担が2つ並んだら、それは足し算や。

#前後ろ関係
1++足し算
2−−足し算(この形)
3+−ひっくり返す
4−+ひっくり返す

Therefore も落とせる。「受付で記帳する。したがって名札を着ける」は変(テスト1✕)、記帳から名札は予測できへん(テスト2✕)。決まりが2つ並んでるだけや。

3The main parking lot will be closed for resurfacing on May 4. ______, employees will need to use the Elm Street lot on that day.

As a result。2番と同じ−→−やのに、こっちはだからになる。判定テストを2つ通したら分かる。
テスト1:「駐車場が閉まる。したがって別の駐車場を使う」── 自然。○
テスト2:「駐車場が閉まる」だけ読んで「別の所に停める」は予測できるか ── できる。○
両方通ったからだからや。

2番と3番の差をもう一回。+−の向きだけでは関係は決まらん。向きが同じ(−→−)やったら、残りは「足し算か、だからか」の2択で、そこは判定テストで分ける。

4 復習見慣れん語でも、関係から引き当てる(2問)

前回 rl2 を落としてる。選択肢に In addition / However / As a result といった見慣れた語が1つも入ってへん問題やった。つなぎ言葉には1軍と2軍があって、2軍は顔がちがうだけで仕事は同じや。

#関係よく見る語(1軍)同じ仕事をする語(2軍)
1足し算In addition, AlsoMoreover, Furthermore, Likewise, What's more
2ひっくり返すHoweverNevertheless, Nonetheless, Even so, Still, On the other hand
3だからAs a result, ThereforeConsequently, Accordingly, Thus, For that reason
4言い換え・例For example, In other wordsFor instance, That is, Namely, Specifically

2問とも2軍の語だけで出す。手順は変わらん。関係を先に決めてから、表の4行のどれかに当てにいって。

1The finance department will review all vendor contracts this quarter. ______, the department will publish a revised payment schedule in October.

Furthermore(足し算の2軍)。前も後ろも財務部が担う仕事で、向きは+→+。
判定テスト:「契約を見直す。したがって支払い予定表を出す」── 変(✕)。契約の見直しから「支払い予定表を10月に出す」は予測できへん(✕)。両方落ちたから足し算や。
Consequently(だから)を選んだんやったら、前回の co1・rl2 と同じ型や。主語が同じ部署で、2つ目が1つ目の役割から出てきたように読める形がいちばん引っかかる。

2The seminar was held in the largest hall on campus. ______, nearly fifty people had to stand.

Nevertheless(ひっくり返すの2軍)。前は「構内で一番大きいホールでやった」=席は足りるはず=+。後ろは「50人近くが立つことになった」=−。向きが変わってるからひっくり返す。
この問題は関係の見分けは易しい。わざとそうしてある。もしここを落としたら、原因は関係やなくて語の方(Nevertheless が逆接やと出てこんかった)や。上の表の2行目を覚え直したらそれで済む。

5 復習文挿入:指示語で落とす(1問)

前回、文挿入の3つのふるいのうち位置は効いて、指示語で落とした。今日は指示語に絞って1問。

指示語のふるい

  1. This / These / They / Such が入ってたら、指すものが直前にあるか
  2. 数が合うてるか。These なら直前は複数、This なら1つ
  3. 直前に出てきてへんものを指してたら、その選択肢はその場で消える

To: All Staff / From: Facilities / Subject: New Recycling Bins

Three new recycling bins have been placed on the first floor. ___(1)___ Paper, cans, and plastic must be separated before disposal.

Thank you for your cooperation.

1___(1)___ に入る文

正解は Each bin is clearly labeled with the type of waste it accepts.(それぞれの箱に、受け入れるごみの種類が書いてある)。直前の「3つの箱」を Each bin で受けてて、直後の「紙・缶・プラは分けること」にまっすぐつながる。

#選択肢消える理由ふるい
1This bin will be emptied ...数が合わへん。直前は3つやのに This bin(1つ)。3つのうちどれを指すか決まらん指示語
2Such requests should be sent ...requests が本文に一度も出てきてへん。Such が指すものがない指示語
3In this notice, we explain ...前振りは冒頭だけ。しかも話題が事務用品でちがう位置+話題

1番は「間違いの中でいちばんそれっぽい」やつや。bin という語は本文に出てきてるから、語だけ見てたら合うてるように見える。数まで確かめるのがふるいの2段目や。

6 仕上げPart 6 の形で2問

To: All Members / From: Hilltop Community Center / Subject: Weekend Gym Hours

Starting in April, the gym will be open until 10 P.M. on Saturdays and Sundays. ___(1)___, members will be asked to show their membership card at the front desk after 6 P.M.

___(2)___ Cards can be printed at the front desk at no charge.

Thank you for your understanding.

1___(1)___

However。手順を3つ声に出す。
前の文:週末の開館が10時までに延びる → +
後ろの文:will be asked to show their membership card → せなあかんの箱 → −
関係:+→− やからひっくり返す → However

are asked to は練習①の4番と同じ形や。「お願い」に見えるけど、受付で毎回カードを出すという作業が1つ増えてる。
Therefore も判定テストで落ちる。「開館が延びた。したがってカードを見せる」は変やし、前の文から予測できへん。混むからやろ、と補ったらそれは本文に書いてへんことや。

2___(2)___

正解は Members who have not yet received a card should request one this month.(カードをまだ受け取ってない会員は、今月中に申請してください)。直前が「カードを見せること」、直後が「カードは受付で無料で印刷できる」。カードの話が3つ続く流れになるし、should request=せなあかんの箱で、お願いの位置にも合う。

#選択肢消える理由ふるい
1These two cards must be carried ...カードが2枚あるとは書いてへん。数が合わへん指示語
2In this notice, we describe ...前振りは冒頭だけ。変更も3つ出てこん位置
3The gym will be closed on weekends ...冒頭の「週末は10時まで開ける」とまっすぐ矛盾関係

コツ

  1. お知らせの文はせなあかん/してもええ/したらあかんの3つの箱に入る。箱が決まれば+−も決まる
  2. TOEIC は must をあまり使わん。やわらかい言い方で命令してくる
  3. せなあかん(−):will need to / are required to / are asked to / should / be sure to / Please
  4. してもええ(+):may / can now / are welcome to / are encouraged to / are eligible for
  5. したらあかん(−):may not / are not permitted / is prohibited / No + 名詞
  6. may は「かもしれない」やなく「してもええ」。お知らせの may はほぼ許可
  7. asked(頼み=義務)と encouraged(勧め=任意)は箱がちがう。設問が「何をするよう求められてるか」なら答えは ask の側
  8. −が2つ並んだら足し算。−やから逆接、ではない。見るのは向きが変わったかどうか
  9. 向きが同じ(+→+/−→−)なら、残りは「足し算か、だからか」。判定テスト2つで分ける
  10. つなぎ言葉には1軍と2軍がある。関係を決めてから表に当てにいけば、見慣れん語でも引き当てられる
  11. 文挿入の指示語は指すものがあるか+数が合うかの2段で見る

7 一次資料公式サンプルの Part 7(掲示板のお知らせ)

TOEIC 公式サンプル問題(Part 7-2)を開いて、No.161〜164(図書館の掲示板のお知らせ)をやってみて。今日の話がそのまま本物で出てくる。

  1. 先に本文だけ読んで、「掲示を出す人がせなあかんこと」を全部書き出す。今日の表現(must / should / be sure to / will need to など)に印をつけながら読んで。設問を見るのはそのあと
  2. No.162 は「〜でないものはどれか」型や。4つのうち3つは本文に書いてある。1で書き出した一覧と突き合わせて、残った1つが答えになる。この型は消し込みで解く
  3. No.164 は文挿入。[1]〜[4] のどこに入るかを選ぶ形で、レッスン10の位置のふるいがそのまま出る。入れる文の中に must が入ってるのも手がかりになる

結果を教えてもらうとき、No.164 をどう決めたかも一言ほしい。「前後の話の流れ」で決めたのか、「ここは条件を並べてる所やから」で決めたのか。レッスン10の3つのふるい(関係・位置・指示語)のどれを使ったかが分かると、文挿入を通過と見てええか判断できる。

8 記録結果を Claude に渡す

終わったら、下に出る1行を貼ってな。今日は5つに分かれて出る(せなあかん/向きとつなぎ言葉/2軍の語/文挿入/仕上げ)。一次資料の No.161〜164 の結果も一言あると助かる。

あと、前回ぶんで聞きたいことが2つある。覚えてたらでええ。

  1. レッスン10の rl2(マーケ部の問題)で何を選んだか(As a result か In other words か)
  2. sg4 の Payment may now be made ... を「かもしれない」と読んだかどうか